成人T細胞白血病

さくら
え?セックスでうつる白血病なんてあるの?
まさお先生
成人T細胞白血病があってね、感染経路は性行為、母乳、輸血となっておりセックスでも移る可能性があるんだよ。

成人T細胞白血病

成人T細胞白血病とはヒトT細胞白血病ウイルス1型(以下、HTLV-1)と呼ばれるウイルスに感染することによって引き起こされる血液のがんです。

他の白血病や悪性リンパ腫と異なり、HTLV-1に感染した人のみが発症する病気でAdult-T-cell leukemia/lymphomaの頭文字をとってATLまたはATLLと呼ばれることもあります。

成人T細胞白血病は1970年代に日本で初めて報告された感染症で日本では沖縄や九州地方での発症例が多くなっています。

国内には約120万人のHTLV-1感染者がいると言われていますが、そのうち発症するのは数%に過ぎず、発症は40歳以上がほとんどで発症時の平均年齢は60歳前後になっています。

T細胞は人間の体を異物から守る免疫機能をつかさどる重要な細胞です。

そのため、成人T細胞白血病を発症すると、免疫機能が低下してウイルスや細菌に感染しやすくなる免疫不全を起こし、あらゆる感染症にかかりやすくなります。

その結果、さまざまな内臓器官に障害が起こり、死に至ることもあります。

病原体

ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)

感染経路

性交渉、母乳、輸血などがあります。

現在では妊婦健診や献血時に血液がHTLV-1に感染しているか抗体検査を行うことで、感染防止対策が取られています。

現在では発症例のほとんどが母子感染によるものです。

潜伏期間

30~40年と非常に長いのが特徴です。

感染部位

HTLV-1に感染したT細胞が血液やリンパによって全身に運ばれるため、さまざまな内臓器官に症状が現れます。

病気の症状

全身のリンパ節の腫れや肝臓・脾臓の腫れ、発熱などが見られます。

また皮膚に盛り上がった赤い発疹ができたり、皮膚の下にしこりができたりする皮下腫瘤(ひかしゅりゅう)といった皮膚への症状、下痢や腹痛が起こることもあります。

病気の進行(合併症を含む)

症状が進行すると血液中のカルシウムが多くなる「高カルシウム血症」が起こり、全身の倦怠感、悪心、嘔吐や便秘、食欲不振などを引き起こします。

通常の白血病と比較すると、血液をつくりだす力が低下する造血障害は起こりにくいものの、T細胞がもつ免疫機能が低下し、免疫不全が起こることで健康な人であれば感染しないような細菌やウイルス、真菌、原虫、寄生虫に感染する重篤な「日和見感染」が起こりやすくなります。

検査の方法(採取検体・検査方法)

血液検査によってHTLV-1抗体検査を行います。

治療方法

成人T細胞白血病はすぐに治療が必要な「急性型」「リンパ腫型」の他に、すぐに治療は必要としないものの経過観察を続けるべき「慢性型」「くすぶり型」に分類されます。

急性型やリンパ腫型では抗がん剤を用いた化学療法や血液をつくりだす造血幹細胞移植(骨髄移植)などが行われます。

慢性型やくすぶり型は皮膚に症状があれば皮膚の治療を行い、内服化学療法が行われることもありますが、それ以外は経過観察となります。また治療方法は患者の年齢によっても異なります。

参照記事:性病(性感染症)の治療「抗生剤の服用、注射、塗布により病原体の除去が中心となる。」

予防方法

母子感染を防ぐためには妊婦健診で血液検査を受けることが有効です。

HTLV-1キャリアである場合、赤ちゃんはミルクで育てるなど、医師の指導を受けるようにしましょう。

また性行為によって感染することもあるので、コンドームの使用も有効と言えます。

男性の性病検査キット 女性の性病検査キット
  • 誰にも知られず簡単検査 性病(性感染症)検査キット専門店 宅配ドクター
  •                                        

このページの先頭へ

error: