
フォアダイス
男性器の亀頭周辺の皮膚や包皮にできる白いブツブツがフォアダイスです。
フォアダイスは皮脂腺が目立つ状態になっているもので病気ではなく、性感染症でもありません。
真珠様陰茎小丘疹(しんじゅよういんけいしょうきゅうしん)、包皮腺(ほうひせん・タイソン腺と呼ばれることも)なども合わせてフォアダイスと呼んでいます。
治療の必要がない生理現象のひとつで男性の約7割がこうした症状に悩んでいると言われています。
真珠様陰茎小丘疹は亀頭の冠状溝(カリ)付近に大きさの揃ったブツブツが密集してできることが多い症状です。
包茎の人に多いのが特徴で、特に尖圭コンジローマと見た目が似ていることもあり、こちらも性感染症と誤解されがちですが、男性の約2割程度に現れる症状です。
これに対して包皮腺は包皮小帯(裏スジ)の横にできるブツブツです。
この包皮腺も垢を分泌している皮脂腺であり、害はありません。
フォアダイスは痛みやかゆみなどの症状はなく、そのままにしておいても問題はありませんが、尖圭コンジローマの症状と似ているため、パートナーから性感染症を疑われたり、見た目がよくないことなどから除去する手術を考える男性が多いようです。
尖圭コンジローマとの違いは痛みやかゆみなどの自覚症状があるかどうかです。
ただし、まれに尖圭コンジローマをフォアダイスと診断されて処置が遅れることもあるので、直近の性交渉など心当たりのある場合は早めに医師の診察・検査を受けるようにしましょう。
病原体
性感染症ではないので、病原体はありません。
感染経路
人から感染したり、性行為などによって感染することはありません。
潜伏期間
性感染症ではないので、潜伏期間はありません。
感染部位
感染症ではありませんが、症状が出るのは陰茎部分、冠状溝(カリ)、包皮小帯(裏スジ)部分などです。
病気の症状
痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、自然に消えることもありません。
病気の進行(合併症を含む)
病気ではないので、合併症などの心配はありません。
検査の方法(採取検体・検査方法)
医師による視診が一般的ですが、まれに尖圭コンジローマをフォアダイスと診断されて処置が遅れることもあるため、直近の性交渉や痛みやかゆみ自覚症状などがあれば医師に伝えるようにしましょう。
治療方法
自然現象のひとつで病気ではないため、治療の必要はありません。見た目の問題で手術を行う場合、患部に麻酔をかけたあと、電気メスやレーザーなどでブツブツをひとつひとつ除去する手術を行います。
手術は5~10分程度で、術後1~2週間程度でかさぶたが取れればきれいな状態になります。
ただし手術は審美目的であるため保険適用外となります。
予防方法
病気ではなく、自然現象なので予防する方法はありません。
約7割の男性に起こる一般的な症状なのであまり思い悩まないようにしたいものです。
![]() |
![]() |