伝染性単核球症

ひろと
キスだけでうつる病気ってあるの?
まさお先生
日本では成人の感染例は少ないんだけど、キス病と呼ばれている伝染性単核球症という病気があるよ。

伝染性単核球症(キス病)

参考文献:伝染性単核球症 札幌医科大学 中尾亨

概要:伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきんしょう)は唾液に棲息するEBV(エプスタイン・バーウィルス)というヒトヘルペスウイルスの一種によって起こる感染症です。

唾液を介し、キスや飲み物の回し飲みなどで感染するため、アメリカでは「キス病」とも呼ばれているそうです。

日本ではこのEBVには5歳未満の子供の約半数が感染すると言われてしますが、幼少期の初感染では無症候性といって症状が出ることはほとんどなく、抗体ができます。

成人が抗体を持っている確率はおよそ80~90%と高く、思春期以降、成人期に発症した場合はEBV初感染であることが予測されます。

成人期になってから初感染した人の半数が伝染性単核球症を発症すると言われています。

一度、EBVに感染した人は、その後、終生ウイルスに潜伏感染した状態となり、無症状でウイルスを保有していることになります。

ほとんどのケースで完全に回復することができますが、合併症を起こすと重い症状に見舞われることもあります。

近年若い世代に感染者が広がっているため、予防対策の確立が急務となっています。

病原体

EBV(エプスタイン・バーウイルス、ヒトヘルペスウイルス4型)

感染経路

キスや飲み物の回し飲みなど、唾液を介して直接感染する場合や唾液の飛沫によって感染するケースもあります。

潜伏期間

30~40日程度と長いのが特徴です。

感染部位

唾液によって感染し、倦怠感や発熱、扁桃炎や首のリンパ、肝臓、脾臓の腫れなど全身に症状が出ます。

病気の症状

潜伏期間を経て、まず全身の倦怠感が現れたあと、38度程度の高熱が出ます。

発熱は1週間以上続くことが多く、やがて化膿性扁桃炎や咽頭炎などが起こります。

2~3週間程度で倦怠感がピークとなり、発熱も40度以上になるケースも見受けられます。

その他にも首のリンパ節や肝臓、脾臓などが腫れたり、まぶたのむくみ、食欲の低下などが起こることもあります。

普通の風邪にしては治りが悪く、症状が長引くと感じたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

病気の進行(合併症を含む)

伝染性単核球症は多くの場合、完治しますが、まれに重い合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

合併症にはさまざまな種類があります。

神経系の合併症には脳炎、末しょう神経障害、脊髄炎、脳神経麻痺、ギラン・バレー症候群の他、精神疾患などが挙げられます。

血液系の合併症では、代表的なものに血小板減少症、溶血性貧血などがあります。

内臓障害としては脾腫大(脾臓が腫れて大きくなること)が起こり、軽い外傷で脾臓が破裂するケースもあります。

脾臓が破裂すると、左上腹部に鋭い痛みを感じ出血性ショックや腹痛など明らかな症状が出ることが多いので、すぐに病院を受診しましょう。

また肝機能が低下する肝合併症を起こすこともあります。黄疸が出る場合も少なくありません。

呼吸器系ではリンパ節が腫れることによって上気道閉塞が起こり、呼吸が困難になる場合も考えられます。

検査の方法(採取検体・検査方法)

血液検査による肝機能検査、EBV抗体検査や肝臓や脾臓の触診などが行われます。

治療方法

自然に治ることが多い疾患であるため、対症療法が行われます。肝臓や脾臓に外傷を与えないよう、安静にしておく必要があります。

参照記事:性病(性感染症)の治療「抗生剤の服用、注射、塗布により病原体の除去が中心となる。」

予防方法

無症状でウイルスを排泄している人が多いため、確実な予防方法はありません。

発熱が1週間以上続いたり、風邪の症状が長引くようであれば、伝染性単核球症を疑ってすみやかに医師の診察を受けるようにしましょう。

感染した場合、キスや口移し、飲み物の回し飲みや食器の共有などは避けることが大切です。

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