疥癬

さくら
なんだかあそこがかゆくて、赤くブツブツなってるの。
まちこ先生
可能性は低いけどダニが原因の疥癬(かいせん)という病気があるのよ。

疥癬(かいせん)

疥癬とはヒゼンダニと呼ばれる小さなダニが肌の角層に寄生することで起こる感染症です。

衛生状態のよくない環境で起こりやすい感染症で、大正時代や戦後に「雑魚寝病」として流行したこともあります。

性感染症のひとつとして考えられていますが、現代では性交渉以外で感染することが多くなっています。

疥癬には「通常疥癬」と「角化疥癬」の2種類があります。いずれも感染力が強く、肌と肌が接触してダニが移動することで感染するほか、感染者からはがれ落ちたカサブタやフケなどが肌に付着して感染するケースも少なくありません。

最近では介護施設の入居者や介護者の間で感染するケースが増えています。

この場合、集団感染が起こる可能性があることも忘れないようにしましょう。

疥癬が起こると激しいかゆみを感じ、人によって夜中にかゆみが激しくなることがあります。

この場合、患者が不眠や不安状態に陥ることも多いので注意が必要です。

病原体

ヒゼンダニと呼ばれるダニが原因ですが、肉眼で見ることは困難です。またヒゼンダニの死がいやフンでもアレルギーを起こすことがあります。

感染経路

肌と肌、手と手といった直接的な接触の他、寝具や衣類などを共有、カサブタやフケ、角質の付着などの間接的接触で起こることもあります。

一緒に生活しているだけで感染することもあるので患者が身近にいる環境では注意が必要です。

現在では性行為による感染は全体の10%程度に留まっています。

潜伏期間

通常疥癬の場合、角層でヒゼンダニが増えてアレルギー反応を起こす約1~2か月の潜伏期間を経て発症します。

これに対して角化疥癬の場合、ヒゼンダニの数が桁違いに多いため、潜伏期間は4~5日程度と言われています。

感染部位

性交渉で感染した場合は性器周辺で感染します。通常疥癬の場合、顔と頭を除く全身に症状が起こり、角化疥癬の場合、全身に症状が現れます。

病気の症状

疥癬はダニの寄生数によって「疥癬」と「角化型疥癬(ノルウェー疥癬)」の2つに分類されます。

通常の疥癬の場合、かゆみや赤いブツブツ、ダニが角層に横穴を掘ることでできる「疥癬トンネル」と呼ばれるミミズばれのようなブツブツができ激しいかゆみを感じるようになります。

その他にお腹や胸、わきの下、足や腕の内側に丘疹(きゅうしん)と呼ばれる1㎝未満のしこりができることもあります。

さらにわきの下やおしり、外陰部や陰嚢部などに結節(けっせつ)という、盛り上がった硬いしこりができ、半年以上残ることもあります。

通常疥癬のダニの数が1000以下であるのに対し、白いフケのようなもので覆われる角化疥癬はダニの寄生数が100万匹単位ときわめて多く、感染力も強いのですが感染者は抵抗力の弱った高齢者や病気の方などが多く発症頻度はごくまれです。

病気の進行(合併症を含む)

症状が現れた際、適切な治療をすれば治るため、合併症などの心配はありません。

また内臓を侵すことはなく、命にかかわるような心配もありません。

ただし強いかゆみに我慢できず掻きむしると、そこからバクテリアに感染し、膿痂疹(のうかしん)が起こることもあります。

検査の方法(採取検体・検査方法)

かゆみのある部分から皮膚の一部を採取し、顕微鏡でヒゼンダニの成虫や卵があるかを確認します。

血液検査では疥癬かどうか判断することはできません。

治療方法

かゆみを止める抗ヒスタミン剤の他に抗アレルギー剤の内服の他に、クロタミトン軟膏やイオウローションを塗布して行います。

決められた期間、治療をすれば必ず治る感染症です。

妊娠中、授乳中の方は医師にその旨、申し出るようにしてください。

参照記事:性病(性感染症)の治療「抗生剤の服用、注射、塗布により病原体の除去が中心となる。」

予防方法

身近な人が疥癬に感染した場合、寝具や衣服を共有することは避けましょう。

タオルやマットなども共有しないようにすること。

手洗いや掃除を励行することも大切です。

パートナーが疥癬に感染していた場合、性交渉時にコンドームを使用していても予防することにはなりません。

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