梅毒

概要:早期治療することで完治できる梅毒

さくら
梅毒ってどんな病気なの?
教授
梅毒は性行為で感染する病気で、感染者との患部の接触や体液の接触で感染する病気じゃ。

症状が出ている状態の顕症梅毒と出ていない状態の潜伏梅毒に分類され、感染後の2年間が感染力のある早期梅毒で、それ以降は感染力が無くなる晩期梅毒となるんじゃよ。

症状は病気の進行により変化し、1期、2期、3期と3つの段階を経て進行し早期であればペニシリンで簡単に完治するが進行するほど治療が難しくなるので早期発見が大切なんじゃ。

自覚症状があって診察を受けて診断されるよりも、献血時、集団検診、妊婦検診、人間 ドック、他の病気の時に検査で発見される潜伏梅毒が多いため感染時期の特定が難しいとされます。

早期梅毒には早期顕症梅毒 (1期又は2期梅毒) と早期潜伏梅毒があるが顕症梅毒は梅毒疹が症状として出るため自覚する事が多いのですが潜伏梅毒は血液検査にょる梅毒検査を行わ言ない限りわかりません。

病原体「梅毒トレポネーマ」

梅毒

ひろと
この病原体はどんな特徴があるの?
まさお先生
病原体の毒性は非常に高いんだけど、温度変化が弱く、酸素の多い環境では生存できず、感染力も弱いという特徴があるね。

梅毒の病原体は梅毒トレポネーマというスピロヘータ科の細菌に分類され大きさは6~20μmのらせん体で’活発に回転や屈曲運動を行います。

日常では使用しない単位なので想像がつきにくいですが、1μは1mmの100分の1です。

この菌は温度変化に弱く39度で5時間、4度で24時間以内に死滅し、湿度の変化や殺菌剤などでも簡単に死滅します。

この菌は低酸素状態でしか生存できないことから、感染経路は限定され、梅毒感染者との粘膜の接触を伴う性行為が主な感染経路です。

この菌は感染力が弱く、体外に排出されると急速に死滅するため、物を介した感染は難しいのいで日常生活における器具の共有では感染しません。

自然界では宿主は人間しかおらず、その培養が難しいことから病原性のメカニズムは解明されていませんが、理由は不明ながらウサギの睾丸内では培養できることが発見されています。

感染部位

さくら
体のどこに感染するの?
まちこ先生
感染すると病変が起きている性器、肛門、直腸、口腔内、唇などの粘膜部分や血中など体に広く存在するのよ。

梅毒は性交時に皮膚、粘膜の微細な傷口から感染し、症状が出る場合は感染局所に特有のしこりのような病変をつくり、進行すると血液を介して拡散して全身の諸臓器に感染します。

性行為以外の感染では梅毒妊婦から胎盤を介して胎児への母子感染があります。

感染経路

ひろと
どのように感染するの?
まさお先生
感染のメカニズムは、感染者の血液・精液・膣分泌液によって相手の皮膚、粘膜にあるとても小さな傷から侵入して感染するんだ。

感染する経路としては、感染者とのセックス(アナルセックスやオーラルセックス)、感染者の血液との接触、母子感染があるね。

梅毒トレポネーマは小さな細菌で、粘膜の目には見えない傷から体内へ侵入し、感染時は自覚症状は無いので症状からは気づくことはありません。

セックスによって感染することがほとんどですが、通常のセックスだけではなくアナルセックスやオーラルセックス、口内に傷がある場合はディープキスでも感染する恐れがあります。

病原体である梅毒トレポーマは皮膚や粘膜から感染して血液中に広がっていくため、血液感染することもあります。

薬物中毒者が注射器の使いまわしをすることで感染するケースや輸血によって感染することも考えられますが、現在日本で使用されている血液製剤は梅毒血清反応を行い、病原体が死滅するように長期間冷蔵されているので感染の心配はほぼないといっていいでしょう。

妊婦が梅毒に感染していて治療が行われなかった場合、乳児は4~7割程度の確率で梅毒に感染した状態で産まれてきますし、出産時に死産になったり、生まれてすぐに赤ちゃんが死んでしまう確率が高まります

潜伏期間

さくら
潜伏期間ってあるの?
まちこ先生
梅毒の潜伏期間は約3週間と言われており、この期間に検査を受けても結果が出ないことがあるのよ。

3週間以上経過すると、発熱や全身のだるさなどの初期症状を感じるようになります。

ただし、人によってもっと早く症状が出る場合もあれば、10週以上経っても症状が出ないことがあるようです。

病気の症状と進行具合

ひろと
感染するとどんな症状が出るの?
まさお先生
感染してから3週間~6週間の潜伏期間が有り、潜伏期である時期を過ぎると梅毒は3つの段階を経て進行していくんだけど、進行の程度により症状は変わっていくんだ。

これから説明しよう。

第一期:梅毒感染時の初期症状

性器に固いしこりが出来る
まさお先生
感染後3週程度で侵入した部位に初期硬結と呼ばれる小さなふくらみ、しこりができ、やがて硬性下疳(こうせいげかん)と呼ばれる潰瘍ができるよ。

性器や口内などの感染部位に痛みのないただれ(びらん)やしこりができたり、鼠けい部(脚の付け根)のリンパが腫れたりします。

男性では陰茎の亀頭冠状部、包皮に多く発症し、女性では小陰唇、陰唇小帯、子宮頸部に多く発症しリンパ節腫脹を併発することが多いとされ、口唇、乳首、肛門周 囲にみられる場合も有ります。

アナルセックスで直腸に感染した場合、このただれやしこりに気がつかないことも多いと言われています。

このただれやしこりの症状は痛みや出血がなく、3~12週間で治まるため、感染に気がつかないことも多いのです。

実際、女性の半数、男性の3分の1がこの第一期のただれやしこりといった症状に気づかず、他の人に感染させてしまうことが多いのだそうです。

リンパ節が腫れます
まさお先生
足の付け根、太ももの付け根の部分のリンパ節が腫れ上がるけど、この場合も痛みはほとんど感じないんだ。

これらの初期症状に痛みを感じず数週間もすれば症状が治まってしまい、何か症状が出ても痛みがなければ放置する人が多いので症状が収まると忘れてしまうことが多く感染に気が付かない人の方が多いのです。

第二期:

まさお先生
感染後3カ月頃から梅毒が局所から血行性に全身に広がり 2期梅毒疹になるんだ。

感染後3か月程度が経過した第二期になると、梅毒の菌は血液によって全身に運ばれていき、この頃になるとバラ疹と呼ばれる赤い発疹が感染部位を中心に出るようになります。

梅毒性バラ疹、丘疹、膿疱は全身性になり、粘膜疹は口腔内、咽頭部に出るようになり梅毒性脱毛は頭毛が不均一に抜けるという特徴があります。

その他にもニキビのようなブツブツができることもあり、いろいろなタイプの発疹が出ることがあるので病院でもなかなか梅毒と診断されないことが多いのです。

その他にも、発熱や全身のだるさ、疲労感やリンパの腫れ、髪がまだらに脱毛するといった症状が出ることもありますが、こうした症状もやがて治まっていきます。

これら2期梅毒の症状は数週から数ヵ月で消失しますが、この段階では梅毒菌の内臓への攻撃が始まり無治療の場合は更に病気は進行します。

第三期

まさお先生
第三期の症状は、感染から約3年後に現れ晩期梅毒とも呼ばれ、感染から3年以上が経過した第三期では体にゴム腫と呼ばれる大きなしこりができるんだよ。

この段階に入った梅毒は皮膚の症状と内臓の変化が同時に現れ皮膚にできる発疹は第二期以上に激しく広がるんだ。

第三期梅毒の特徴として、ゴム腫というものがあり顔、頭、額、筋肉や骨などに生じる腫瘍で柔らかくなって潰れ、潰瘍となります。

また心臓の血管に感染して大動脈瘤や心不全を起こす血液血管梅毒や脳卒中や認知症を引き起こす神経梅毒へと進行していきます。

晩期梅毒では、このゴム腫が脳や大動脈、肝臓などにも発生し、様々な神経障害を引き起こし完治することが非常に難しくなります。

検査の方法

さくら
どうやって検査するの?
まちこ先生
男女共に血液を採取して梅毒の抗体が血液中にあるかどうか確認する、血清反応検査を行うのよ。

感染していても陽性反応が出ない場合があるので、感染が疑われる日から3~4週間程度は空ける必要があります。

病院で検査を受けるのが抵抗がある方は自宅検査用のキットを使用することもできます。

梅毒

「検体の採取はどの検査方法も血液の採取ですが、検査の方法は検査試薬などにより種類があります。」

ワッセルマン反応

ワッセルマン反応はドイツの細菌学者であるワッセルマンが発見した方法です。

「梅毒血清反応検査」という血清から梅毒感染によって生成される抗体を見つける検査方法の1つです。

この方法は血液中に梅毒感染による抗体が生成されているか、いないかを調べる検査です。

最初に対象の血清(血液の上澄み)と抗原、補体を合わせます。

梅毒に感染している場合は血清中には抗体が存在しているので、抗体と抗原が反応して抗原抗体複合体が生成され、この抗原抗体複合体に補体が結合します。

この補体は抗原と抗体によって生成される抗原抗体複合体に反応したり、感作赤血球に反応する物質です。

補体と感作赤血球が結合すると溶血が起こります。

即ち、溶血が起きない場合は感染している、起きる場合は感染していないとなるのです。

これがワッセルマン反応です。

CLEIA法

CLEIA法とは化学発光・酵素免疫測定法とも呼ばれる、比較的新しい検査方法です。

この判定方法ですが、ごく簡略的な説明をするとまず対象の抗体と酵素によって標識となるべく作られた抗体を反応させます。

そして、化学発光気質を加えて反応させ、その後の抗体の発光量によって感染しているかしていないかを調べる方法です。

この方法は従来の方法よりも高い精度を誇る技法で、梅毒以外にもHIVなどの検査に使用されている方法です。

FTA-ABS法

FTA-ABS法は、梅毒の病原体の菌体成分をスライドなどに吸着させて、抗体を間接蛍光抗体法で検出するものです。

この検査方法では梅毒トレポネーマを抗原として、梅毒に対する抗体が存在するかどうかの検査を行います。

抗体が発光するかどうかで検査が陽性か陰性か分かる検査方法で、検査の結果が早く出るのが利点です。

ただしこの検査で分かるのは梅毒そのものではなく、その抗体であるTP抗体があるかどうかです。

梅毒にかかった経験があれば、薬などで感知していても判定は陽性になってしまうのです。

そのため、陽性の場合はSTS法という方法で更に検査をしなくてはならないというデメリットもある検査方法です。

STS法

梅毒に感染すると免疫は病原体を排除するために抗体を産生し、病原体に対する抗体が4~6週以降に血中にあらわれ、この抗体を調べるのがSTS法です。

STS法には、ガラス板法・凝集法・RPRカード法などがあります。

STSは、TP抗体を検出する方法に比べて早い時期に陽性となるため早期診断に適しています。

治療効果の判定にも適してますが、梅毒以外の病気や高齢者で陽性となることがしばしばあります。

TPHA法

梅毒に感染してから約3ヵ月後に梅毒に対して特異的に反応する免疫抗体がありこの抗体を調べるのが、TPHA法です。

梅毒の確定診断には梅毒を抗原ととするTPHA法(梅毒血球凝集反応)とFTA-ABS法(梅毒蛍光抗体吸収法)が用いられます。

TPHAは検査が容易で、梅毒の血清診断法として最も有用とされますが、感染後3ヵ月以降でないと検査が正確に判定できません。

欠点として、一度陽性となると治療と経過にかかわらず陽性が持続するため治療効果や治癒の判定には適していません。

どの検査が良いのか

ひろと
どの方法が一番良いの?
まさお先生
それぞれの検査には優れた点と欠点があるので、治療後の確認の用途では無ければ優劣の差はでないから検査の種類は気にする必要は無いんだよ。

梅毒

治療方法

さくら
検査で陽性の場合、どんな治療を受けるの?
まちこ先生
治療はペニシリン系の抗生物質の投与が行われ、投与期間は第1期で2~4週間、第2期では4~8週間、第3期以降は8~12週間で完治するんだけど、進行すればするほど治療が難しくなるのよ。

梅毒にはペニシリンが現在も有効で妊婦にも使用できペニシリンに耐性のある梅毒は確認されていないので、治療はペニシリンを内服や点滴などを用いて投与されます。

ペニシリンの投与は十分な血中殺濃度(梅毒が死滅するのに十分な濃度)で少なくとも7日間は維持する必要があり、治療後も定期的に血液検査をして梅毒が完全になくなっていることを確認しなければなりません。

第二期までに治療できれば、ほとんどの患者が完治させることができると言われていますが、第三期以降になると、脳や心臓などに障害が残ることがあります。

治療の主対象は早期梅毒ですが、感染時期が不明な場合には晩期梅毒とみなして治療がなされ、治療期間は早期梅毒で4週間、晩期梅毒では8週間とされ体重に応じて薬剤量の増減がなされます。

予防方法

ひろと
どのように予防すれば良いんだろう?
まさお先生
セックスをする時は、最初から最後までコンドームを使用すること、感染の可能性のある相手とはしないという選択も必要だね。

また、早期に発見できれば治療は難しくないので、早期発見のための検査を受けることが大切なんだよ。

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